各地で消えたキノコ守りの消息を追い、九州が誇る大監獄『六道囚獄』を訪れたビスコとミロとパゥー。そこで待っていたのはビスコを「兄」と慕う少女・シシとキノコを喰らい、キノコ守りの意思をも喰らわんとする監獄の主・サタハバキだった。それぞれに罪を問われて収監されてしまった彼らの運命は……。
ビスコの「キノコ」という本領が発揮出来ない場所を舞台に繰り広げられるそれぞれの戦いが楽しい。表立って動けなくて水面下で動くのを余儀なくされる姿は普段の彼らを知っていると大変にもだもだするんだけど、いろいろな意味で脱獄までは「頭脳派」ミロの独壇場。そんな抑圧された展開だからこそ、彼らが本来の力を取り戻して全力で戦うクライマックスが最高に爽快なのですが。あと、出番こそちょっとしかないけどパゥーさんが相変わらずイケメン。旦那であるビスコに対する若干のヤンデレ感というか余裕のなさは、なんというかミロの姉だな……という気持ちになりますが……。
そんなビスコ達の脱獄劇の裏で繰り広げられる人造人間「紅菱」の王子・シシの葛藤と成長が熱かった。人造人間から自己の意志を得たばかりの彼(彼女)がひとりの生命体として、そしてやがて「王」になる者としてどういう人生を歩んでいくべきなのか。悩み、葛藤し、そして立ちふさがるなにかを乗り越えようと足掻く姿が印象的でした。
兄と慕うビスコ、最初はどこかギスギスしていたところから少しずつ信を置いていくミロとの関係も大変良いのですが例によってパゥー以外の女がビスコに近づくと面白くないミロさんがシシに対して余裕なくてニヤニヤする。そして「ビスコにふさわしくない」といわれてブチきれるミロさん最高!!!
ビスコ達と別れ、憧れであり肉親であり乗り越えるべき存在でもあった父王ホウセンと違う「王」の道を歩み始めたシシがどこへ向かうのか。新たな物語の始まりを感じさせるエピローグが衝撃的で、続巻への期待が止まらない。
というか次回予告の圧が高すぎるんですよなんなんですか北海道の中には赤ちゃんがいますって!!
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錆喰いビスコ3 都市生命体「東京」
ミロを正式なキノコ守りとして迎えるために四国に里帰りしていたビスコとミロは、突然謎の機械人形から襲撃を受ける。同時多発的に発生したその襲撃は、攻撃された所を「都市ビル」へと変えてしまうものだった。事態を打開するために、何故かその場にいたチロル(?)と共に忌浜県を目指す二人だったが……
攻撃されたところから「都市」が生えるってどんな設定なんですかよ天才か!!?いやキノコが生えるのも十分インパクトありましたけども「都市」って。しかも年寄りのジャビからはちょっと時代がかった建物が生えるとか、地味に設定や描写が細かいのがズルい。錆喰いビスコ、1巻の頃からすでに何度か主張してましたけどあらやめて作画が死ぬほど良い劇場版アニメで見たい。脳内イメージは全盛期のスタジオジブリ(夢を見るだけなら自由だ)。
日本を激変させた元凶、過去から現れた男・アポロ。ビスコ達の生きる世界を押し潰してでも過去の世界を取り戻そうとする圧倒的なな暴力にこれまで登場した全ての味方が集結し、命をかけた戦いが幕を開ける!──というどこまでも「お約束」な展開の連続で、それがまた最高に楽しかった。ビスコとネロを前に進ませるため、次々と現れる強敵を味方が命がけで食い止めてくれる展開とかまさしくバトルマンガ最終回の定番、お約束だらけでめちゃくちゃテンション上がる。次々と味方が倒れていくけど最後でご都合主義の塊とばかりに雑に全員生き返るのがまたいいんだよな〜!!いや〜良い最終回だった!!!(※最終回ではない)
今回は特に「現代日本」から地続きの近未来の存在としてのビスコ達の住む「日本」という存在をどこかリアルに感じて、そこも楽しかったです。『真言』が現代のプログラミング言語に近いのは前巻の時点でなんとなく示されてきていたけど、改めてそれが一種の「魔法」のような形で未来の世界に受け継がれていくのが面白いなあと。衛星が残っててわずかに生き残ってるテレビ放送とか、一種のオーパーツ的な残り方してるコミックとか、ビスコ達の名前の意味とか、細かいところで確かに現代日本の息吹を感じるのが大変に良い。
ネロとビスコ、そしてアポロとドミノという似ていないようでそっくりな、対称的な二組の存在が織り上げる、最後まで熱い「愛」と「絆」の物語だったのですが、そんなことよりパウーさんが可愛くない!!!!!?????なんだこの最高に可愛くて強い嫁は。負ける気がしなさすぎる東京への「進軍」シーンには思わずニヤニヤしてしまったし、エピローグですっかりラブラブイチャイチャしてる姿にまたにやけてしまった。パウーさん可愛すぎる。
しかし、パウーさん死ぬほど可愛いのにどうかんがえても「でもビスコの正妻はネロなんだよな……」って考えてしまうのやめたいんですけどどうなんですかこれ。そういうこというの別に腐ってるせいだけではないとおもうんだ。あまりにもネロの正妻ムーブがすぎる。……すぎるよね?
「ミロ、こいつを壊すとどうなる?」
「日本で、衛星放送見れなくなる」
「衛星放送?」
「6チャンネル。いつも同じアニメやってるとこ」
「あの、ネコとネズミのやつか?……なるほど、ちょっと罪深い気がしてきたな」
錆喰いビスコ2 血迫!超仙力ケルシンハ
不老不死になってしまった身体を治すため、再びミロとともに旅に出たビスコ。まずは出雲に居るという噂の『不死僧正』を訪ねることにするが、旅の途中で助けた異様な風体の老人から不意打ちされて……。
相変わらず、劇場版の長編アニメーションで見たいような面白さ。『錆喰い』が持つ異常な再生能力が災いして逆にその再生能力に喰い殺されそうになるビスコ、敵の侵食によって強みである冷静な思考能力を奪われるミロ。1巻ラストの時点でかなり無敵感のある2人をどうやって動かしていくのかと思っていたら、絶妙に2人の弱点をついてくる形で危機に陥らせていくのがめちゃくちゃ上手い。本来の強みを活かせない彼らがギリギリの状態で前回以上の強敵に立ち向かっていかなければいけない展開と、そこを仲間たちの力も借りつつ最後は2人の絆の力で打破していく展開が熱かった。
そして敵である不死僧正ケルシンハがとにかく老獪かつ厄介かつ強欲なジジイでとてもいいキャラしている。読んでるだけで強さがビシビシ伝わってくるし、やってることは最高に胸糞だし……その割に、最期の爽やかな読後感と来たら!!どこまでも諦めが悪いのがこのジジイらしく、そこを完膚なきまでに叩きのめす姿が爽快でした。
世界の謎も少しだけ明かされ、不老不死の体の件は一周回っていっそ解決でいいんじゃない!?みたいなとこあるけど大変続きが気になる終わり方で楽しかった。3巻も楽しみ。
それにしても、今回は抜き身の刃のようなミロの一面が見れて大変に美味しかったんですけど、それはそれとして完全にミロがビスコの正妻ムーブしてて面白いし、何かと自分の姉と結婚させようとしてくるのジワジワと面白い。パウーさんは超いい女だし最高にえっちなお姉さんであるけど正直ビスコとフラグが立っているようにはあまり見えず、正直「ミロがビスコと血縁になりたくてゴリ押ししてるのでは!?」感すらあるし、パウーさんの立ち位置もどっちかっていうと面倒くさいお義父さんって感じなので正直ビスコと結婚するビジョンが見えない。
もういっそパウーさんに条例作ってもらってミロとビスコが結婚しよう(そうじゃない)。
錆喰いビスコ
謎の災害によって文明が滅び、錆びに犯された日本を生きる、お尋ね者の「キノコ守り」の少年・ビスコと、心優しき医師の少年・ミロ。接点のなかった2人の少年(と一匹の蟹)が死の病に犯されたそれぞれの家族を救うため、幻のキノコ「錆喰い」を求めて冒険の旅に出る。
旅の中で様々な出会いがあり、そこでの出会いを通して2人が人間的にも戦士としても成長していく姿がめちゃくちゃ楽しい。並行して、最初は利害関係の一致から旅を始めたくらいの関係だったミロとビスコが、徐々にお互いに背中を預けあえるかけがえのない相棒になっていく姿が印象的でした。
もう序盤からびっくりするくらいミロくんがヒロインをしているんですけど、同時に女の子のような見た目でありながら誰よりも強靭な精神を持っているのも彼なんですよね。どんな状況でもその想いを見失わず自分を貫こうとする姿があまりにも強く、だからこそ、終盤でその意志が敵の手によって無理矢理に砕かれようとする展開に惹き込まれてしまった。
そういう意味ではむしろヒロインはビスコなのかもしれない……?ワイルドを気取っているけど情に厚くて誰かのピンチを見過ごせず、仲間を傷つけようとする相手にはすぐ激昂してしまう姿はまさしく少年漫画の主人公なんですけども、終盤は完全に姫姉様(ナウシカ)みあった……。などと考えていたらツイッターで「アクタガワ(蟹)がヒロインでは!?」とツッコミが来たのでもう3人で結婚したらいいんじゃないかな(提案)
終盤、キャラクターたちがびっくりするくらいに「愛してる」を連呼する。その「愛」という言葉について、あとがきでは「憎悪や執着も含めて誰かを強く想うこと」と説明されいて、そう言われてしまったら確かに最初から最後まで愛しかない物語だったなあと。主人公サイドも敵サイドも含めて、誰もが誰かへの譲れない「強い想い」を持っていて、それを暑苦しいくらいにぶつけ合うクライマックスにただただ圧倒されました。
物語の「続き」を想起させつつも一冊の中にこれでもかとばかりにぎゅうぎゅう詰め込んで、なおかつ一旦綺麗に終わらせてくる感じが良い意味で新人賞受賞作という感じで、劇場で見る長編オリジナルアニメーションのような濃厚な一冊でした。面白かった……!!
それにしても、こんなに男臭くて大丈夫か?っていうくらい熱い男たちの物語だったんですけど、ビスコを認めてからのパウーさん(ミロの姉)がえっちすぎるのでワイルド系でえっちなお姉さんが大好きな人は早く読むんだ。
このラノベの男男間の巨大/複雑感情が好きだ2022決定盤
タイトル通りの記事です。
このラノベの男同士のクソデカ感情いいよね!!というタイトルを独断と偏見で25タイトル紹介します。長年まとめ記事作るよ作るよって言い続けて気がついたら10年経ってたよ……関連記事の方に昔の同系統のまとめをリンクしておりますので良かったら併せてどうぞ。一応関係性で「親友・相棒」「ライバル・共闘」「因縁・敵対」の3つに分けてます。
関係性のみに焦点を絞っているので内容があまり女子読者向けじゃないものや未完のまま数年止まっているものも含まれます。予めご注意ください。
親友・相棒
ライバル・共闘
因縁・敵対
2019年読んで面白かったラノベ10選
あけましておめでとうございます。
今年もこのブログをよろしくお願いいたします。
10年代ベストを作った際に「やはり1年分のまとめは下半期まとめとは別にほしいな…」とおもったので2019年読んで面白かったラノベのまとめです。ぶっちゃけこの後に投稿するであろう「好きラノ2019下期」とネタがかぶる予感がするのですが(投票は12日までですよ!)、自分がこれから期日までに何冊か読んで顔ぶれ変えてくれることを信じて!!
なお、10件ぴったりだったのでこの記事の内容をほぼそのまま「マニアック・ライトノベル・オブ・ザ・イヤー」にも投票してきました。投票は明日までなので10タイトル思いついた人が居たら投票してくると良いと思います。
2010年代ベストも頑張って書いたのでよんでね!
「好きラノ 2019年上期」投票します。
企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2019年上期
今回も参加させていただきます。割と今季は新作頑張って読んでたので多めに投票してみました。コメントは控えめなので気になったら感想記事の方に飛んでいただければ幸いです(ネタバレと興奮したオタク特有の読みづらい長文には注意してほしい)
Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。
初恋をこじらせた主人公とヒロイン2人が繰り広げる空回り上等、全員が自分の仕掛けた地雷を自分も踏み合うような三角関係が最高に楽しい。主人公をはじめ、魅力的な男子キャラが多いのも魅力の一つです。
シモネタとメタフィクションと内輪ネタでひたすら爆走するギャグ小説。とにかく好き嫌い分かれそうな作風だけど騙されたと思ってマスコットキャラだけでも見ていってほしい。マスコットキャラがツボに入りすぎて久しぶりに「笑いすぎて腹筋が辛い」という状態になったので謹んで推させていただきます。
異能はあるのに非日常はなかった!!もう自分で非日常を作るしか無い!!という圧倒的自作自演系異能バトル小説。「どうせそんなこといって途中から本物の非日常と戦うんでしょ?」と思ったら本当に最後まで自作自演以外の非日常が訪れなかったのでめちゃくちゃ推していきます。
絡繰り仕掛けの少年と二人の少女が繰り広げるボーイミーツガールファンタジー。感情を得た機械が不器用ながらも自分の守りたいものを見つけていくという王道ど真ん中の展開が最高に楽しい。アンドロイドもの好きとしてもめちゃくちゃ推したい。
戦国武将の争いから早々にドロップアウトした「無用者」の夫婦が蹴鞠したりイチャイチャしたり敵の刺客と斬った張ったをしながら京都を目指す剣客ラノベ。今川夫婦のイチャイチャも大変可愛いんだけど、二人からどこか漂う暗い影や、過去との対峙というべき終盤の展開などもすごく良い。あとコミカライズがめっちゃいいのでみんな読んで。
今更1巻から全部一気読みしたんですけど本当に面白かった…!一学年編のクライマックスに相応しい手加減抜きの頂上対決と、決して気持ちの良い終わり方ではないけれど今後への展開を期待させるようなラストが好き。二年生編も楽しみです。
システィーナがまじヒーローすぎてヤバイ。これまでにない絶望的な展開からシスティーナの行動をきっかけに一気にひっくり返していく展開が超楽しかった。本当にこのシリーズは右肩上がりで面白くなっていくので気になる人は今からでも追いついてきて…!!
もうサブタイからして強すぎるし、人間から「都市が生える」という発想が強すぎてその時点で勝ってる。何度も言ってるんですけどめちゃくちゃな良作画ですごい監督の作った劇場版アニメでみたいよなこの話…。物語としても、第一部クライマックスの名に相応しい盛り上がりが最高に楽しかったです。
宿命のライバル(ヒロインと悪役令嬢)がこれきりの共闘する展開なんて無条件で好きに決まってるじゃないですかー!!これまでキャラが若干薄かった脇役やヒロイン達もどんどん掘り下げが行われてきて、めちゃくちゃ楽しくなってきた。今後に続く伏線もしっかり張られていて、続きが楽しみなシリーズです。
「好きラノ 2018年下期」投票します。
企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2018年下期
安定の滑り込みですいません……Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。一部「2018年のまとめ」と被ってる部分がありますのでそのへんは適度に短めにしていきます。
三田 千恵「彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜」
「嘘」を見抜くことが出来る少年が、一人の少女の死の真相を追いかける青春ミステリー。事件を追ううちに少しずつあらわになる「優しい嘘」の全貌と、それと並行で繰り広げられる主人公の家族にまつわる物語にすこし切ないけれど温かい気持ちにさせられる。あと個人的に「嘘つき」な少女・佐倉と主人公の距離感と会話のテンポがめちゃくちゃ好き。とにかく佐倉が可愛いので表紙にソワっとなったら読んでみてほしい。
羊太郎「ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン」
昼は平和な(?)学園生活。夜はアーサー王の末裔達が『円卓の騎士』と共に駆け抜ける非日常の戦いへ──。少し前に流行った昔懐かしの学園異能的な構図が最高に懐かしくて楽しい。割とクセ者な主人公すらも振り回す「ロクでなし」ヒロインがむちゃくちゃやりながらも、そのカリスマと行動力で周囲の望む「王」としてひた走る姿が眩しかったです。
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典13」
もうほんとロクアカは折返しに入ってからずっと最高に面白いんですけど今回のはもうあらすじからしてしんだし読んだらますます死ぬしかなかった。手の内を知り尽くした相棒だからこそ出来るギリギリの戦いが最高に熱いし、序盤からこの相棒対決のための布石みたいになってるのが大変にずるかった。こんなに萌えたの久しぶりなのでそういうの好きな全人類読んでほしい(クソデカ言語)
瀧 ことは「腐男子先生!!!!!2」
2巻が出たのが本当に嬉しかったオタクJKと腐男子な担任教師のラブコメ。オタクネタ周りの尋常じゃない「あるある」感と、Web小説ならではのリアルタイム感と、進級話あたりから少しずつ増量していくラブコメ感が大変に楽しかった。Web版と少しだけ展開の違う物語も楽しかったので、このまま最後まで書籍化されるといいなあ。あと、電書版特典の書き下ろし短編がめちゃくちゃいいので紙の本しか買ってない人はなんとかして読んでほしい。
師走 トオル「ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱」
こちらも今年のまとめで取り上げたのでほぼ同じことをもう一度書くんですけど、魅力的なキャラクター達が所狭しと駆け巡るのがとても楽しいシリーズ。主人公である傭兵団団長・カレルと裏の主人公的存在である昼行灯を装う王子ヴェッセルとの邂逅が最高に楽しかったしコルネリウス団長は絶対好きな女子いるでしょ…って感じなので気になる人は読んでほしい。
瘤久保慎司「錆喰いビスコ2 血迫!超仙力ケルシンハ」
去年散々ランキング総嘗めにしてて割と今更感強いんですけど面白かった〜。2人の少年が繰り広げる「愛」と「絆」の冒険譚。最強のふたりをもってしても大苦戦するのにふさわしい強敵と命がけで対峙して、それでも最後はサッパリと爽快感のある終わり方してくるのが楽しかったです。
神坂 一「スレイヤーズ16 アテッサの邂逅」
18年ぶりの本編新刊でさすがにノリや雰囲気が変わっているのでは……とおもいきや、本当に18年前からそのままやってきたようなノリと面白さが凄かった。畳み掛けるようなテンションは相変わらずキレッキレだし、それはそれとして物語で時折顔をだす魔術談義が楽しくて、私が好きだったスレイヤーズだ!!という感じ。良い意味でリアルタイムにアニメや原作を読んでハマった人たちは楽しめるお話だと思うので懐かしい!とおもったら読んでみてほしいです。